エポネマイシンの癌増殖抑制(読み)エポネマイシンのがんぞうしょくよくせい

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

エポネマイシンの癌増殖抑制
エポネマイシンのがんぞうしょくよくせい

土壌細菌などからの抗癌抗生物質探索は盛んに行われているが,最近,フィリピンの土壌細菌から単離されたエポネマイシンは,毛細血管生成を抑える作用を示した。これを癌組織に対して用いると,組織周辺の血管新生が阻害されて栄養補給を断たれ組織の増殖が抑えられることになる。まだ研究段階ではあるが,核酸などに作用しない抗癌物質として実用化に期待がもたれる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む