日本大百科全書(ニッポニカ) 「エランセマム」の意味・わかりやすい解説 エランセマムえらんせまむ[学] Eranthemum キツネノマゴ科(APG分類:キツネノマゴ科)の低木または草本。旧属名デーダラカンサスの名でも知られる。インド東部とマレーシアに約14種分布する。花を観賞するため、温室内に地植えにしたり鉢植えにする。葉は互生し単葉で、花は筒状をなし先端部で浅く5裂し穂状花序をつくる。日本で栽培されるのはネルウォースム種で、花が青紫色で美しく、ルリハナガサの和名がある。栽培はほかの温室花木と同じで4、5号鉢に植え、冬は5~10℃を保つ。繁殖は挿木により、摘芯(てきしん)を多くし分枝させる。[坂梨一郎 2021年10月20日] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例