20世紀西洋人名事典 「エルネストブロッホ」の解説
エルネスト ブロッホ
Ernest Bloch
1880.7.24 - 1959.7.15
米国の作曲家。
元・ジュネーブ音楽院教授,元・サンフランシスコ音楽院院長。
ジュネーブ生まれ。
ユダヤ民族主義を前面に押し出した作風で成功を収めた数少ない作曲家の一人。ヴァイオリンをブリュッセル音楽院でイザイに師事した後、フランクフルトのホーホ音楽院などで学ぶ。1904年からジュネーブ音楽院で教え、’11年同教授就任。’16年渡米し、’24年帰化。’20年クリーブランド音楽院院長、’25年サンフランシスコ音楽院院長を歴任。’41年オレゴン州に定住し、カリフォルニア大学の夏期講座を担当。前・中期は「イスラエル交響曲」(’16年)、「ヘブライ狂詩曲シェロモ」(’16年)などユダヤ教的世界観を示し、’20年代後半からは新古典主義的性格を盛り込んだ作風に移行。他の作品に「無伴奏バイオリン組曲」(’58年)などがある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報