エレクトロセラミックス

デジタル大辞泉 「エレクトロセラミックス」の意味・読み・例文・類語

エレクトロセラミックス(electroceramics)

電気・電子材料として用いられるセラミックス。セラミックスの誘電性・電子放射性などを利用

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百科事典マイペディア 「エレクトロセラミックス」の意味・わかりやすい解説

エレクトロセラミックス

ニューセラミックスよりさらに微粉化した原料を用いるファインセラミックスのうち,電気的・磁気的・光学的特性があり,エレクトロニクス分野に使用されるものの総称。たとえば,アルミナの高純度緻密焼結したものが,その高絶縁性を生かしてIC基板などに使用されるほか,チタン酸バリウム高純度緻密焼結体は誘電率が大きく,コンデンサーとして使われる。さらに誘電性,圧電性,焦電性,強誘電性,半導性,イオン導電性,電子放射性など,さまざまな電気的特性を持ったものや,軟磁性,硬磁性などの磁気的特性を持ったセラミックスが開発されている。身近なものでは,ガス漏れ警報機のガスセンサー,電子ジャーなどの温度測定用センサー(サーミスター),ヘアドライヤーの抵抗加熱素子など。透光性,偏光性などの光学的特性を持ったものは,特にオプトセラミックスと呼ばれることもある。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「エレクトロセラミックス」の意味・わかりやすい解説

エレクトロセラミックス
electroceramics

電子セラミックスともいう。絶縁性,誘電性,圧電性,電子放射性,導電性などの電気的機能を持つセラミックス。なかでも生産 240億個以上と見積もられるセラミック誘電体は,コンデンサとして,コンピュータ,音響機器などに,単層型の円板あるいは積層チップとして広く用いられている。積層チップは ICのコンデンサを小型・大容量化するため,誘電体と電極を交互に重ね合わせたもので,温度補償や高誘電体材料として用いられる。

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