エレスド遺跡(読み)エレスドいせき(英語表記)Erösd

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「エレスド遺跡」の意味・わかりやすい解説

エレスド遺跡
エレスドいせき
Erösd

ルーマニアにある新石器時代遺跡。アリウシュドとも呼ばれる。全部で7層が確認され,最上層を除いては,ククテニ文化に属することが明らかになっている。これらの文化層からは彩文土器が出土しており,またククテニ文化の各時期を代表する遺物を出土している。最上層は青銅器時代への移行を示す層であり,エレスドにおけるククテニ文化の最後様相を示している。ここからは金属製の斧などが出土している。この最上層にはティサポルガール文化との類似が指摘されている。

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