日本大百科全書(ニッポニカ) 「エレバス火山」の意味・わかりやすい解説 エレバス火山えればすかざんMount Erebus 南極圏ロス海の湾奥、ロス島にある活火山。標高3794メートルで、南極圏内では最高の活火山である。カリウムに富む粗面岩、玄武岩などの四重式の成層火山。中央火口には1972年から溶岩湖が常時存在し、噴煙を上げ続けている。1841年、爆発中のこの火山をイギリスのロス隊が発見し、探検船名にちなんで命名した。以後しばしば噴火を反復している。1908年、同国のシャクルトン隊のデービッドらが初登頂した。[諏訪 彰] エレバス火山 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例