最新 地学事典 「エレバス火山」の解説
エレバスかざん
エレバス火山
Erebus volcano
西南極ロス島の標高3,794mの成層火山。山頂部にフォノライトの溶岩湖。1841年,J.Ross指揮の英国探検隊が発見。1902年以降噴火を繰り返し,72年からストロンボリ型噴火活動と溶岩湖の盛衰を観測。スレッドレース状のガラス質スコリアを放出。溶岩はアノーソクレースの巨晶に富み,かんらん石・単斜輝石・磁鉄鉱の斑晶~微斑晶を含む。ロス島および周辺地域はマクマード火山岩石区と呼ばれ,全岩K-Ar年代で18.0~0.003Ma, 多くは4Maより新しい新生代後期の火山岩が分布。ベイサナイト~フォノライト,ハワイアイト~粗面岩などアルカリ岩質の火山岩で特徴づけられる。ベイサナイト質火山岩は,スピネルレールゾライトや輝岩・斑れい岩などの捕獲岩を含む。参考文献:P.R.Kyle et al. (1982) Intern. Union Geol. Sci.,Ser.B, No.4
執筆者:新井田 清信
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報


