20世紀西洋人名事典 の解説
エヴゲーニイ ザミャーチン
Evgenii Ivanovich Zamyatin
1884 - 1937
ソ連の小説家。
タンボーフ県レベジャーニ出身。
ペテルブールク理工科大学在学中から革命運動に参加し、追放・流刑の生活を送る。1912年「ある地方の物語り」、続いて「地方の果てで」(’14年)を発表してネオ・リアズム派の作家として注目を集める。’15年には造船技師としてイギリスに派遣され、その体験をもとにイギリス紳士の偽善を暴いた中編小説「島の人々」(’18年)を発表。10月革命後にはゴーリキー、ブロークらと精力的な創作・評論活動を行い、共産主義を批判した小説「われら」を国外で出版したため激しい非難を浴び、’32年にパリに亡命。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報