おあんなんし

精選版 日本国語大辞典 「おあんなんし」の意味・読み・例文・類語

おあん‐なんし

〘名〙 下等の女郎。または、女こじき。
滑稽本浮世風呂(1809‐13)四「おあんなんしになる女(あま)もあれば、絹布(おかひこ)にくるまって」
[補注]遊郭格子内側から遊客に吸いつけ煙草を出し、「おあんなんし(お吸いなさいな)」と呼びかけたところから、安女郎のこととも、また、「おやんなさんし(お恵み下さいませ)」と物を乞うた女こじきのことともいう。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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