おえ

精選版 日本国語大辞典 「おえ」の意味・読み・例文・類語

おえをゑ

  1. 〘 感動詞 〙風土記」に見えることば。神が活動をやめて静止し、死の状態になろうとする時に発するということば。おわ。
    1. [初出の実例]「国引きましし八束水臣津野命、〈略〉『今は、国は引き訖(を)へつ』と詔(の)りたまひて、御杖衝き立てて、『意恵(オヱ)』と詔りたまひき」(出典出雲風土記(733)意宇)

おえ

  1. 〘 名詞 〙 植物ふとい(太藺)」の古名。〔重訂本草綱目啓蒙(1847)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のおえの言及

【居間】より

…いろりを離れた部分では,家事や農作業が行われ,農家の屋外作業と就寝を除いた全生活がこの場で繰り広げられる。部屋の名称としては,全国共通のものはないが,ジョイ(常居),オエ,ダイドコロ,チャノマ,ヒロマなどと呼ぶ地方が多い。このような家族共通の居間空間を中心に展開された屋内生活は,江戸時代の後半期になると崩れてくる。…

※「おえ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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