出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
…巨人の神が他の国土を引き寄せて国作りしたとの内容からこの名がある。八束水臣津野(やつかみずおみつの)命なる神が〈八雲立つ出雲の国〉はまだ狭く稚い国だ,この小さな最初の国土を作り縫おうといって,新羅の三埼(みさき),北門(きたど)の佐伎(さき)の国,北門の農波(ぬなみ)の国,越(こし)の都々(つつ)の三埼の諸方より,それぞれの土地に綱をかけて引き寄せ出雲の国に結びつけたと語られている。国引きの有様は〈童女(おとめ)の胸鉏(むなすき)取らして 大魚(おうお)のきだ(えら)衝(つ)き別けて はたすすき穂振り別けて 三身(みつみ)の(3本よりの)綱うち挂(か)けて 霜黒葛(しもつづら)くるやくるやに 河船のもそろもそろに 国来(くにこ)国来と引き来縫へる国は……〉との律文でのべられ,かくして出雲の国に縫い合わされたのが杵築(きづき)の御埼,美保の御埼などであるという。…
※「八束水臣津野命」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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