オオジョロウグモ(読み)おおじょろうぐも

日本大百科全書(ニッポニカ) 「オオジョロウグモ」の意味・わかりやすい解説

オオジョロウグモ
おおじょろうぐも / 大女郎蜘蛛
[学] Nephila maculata

節足動物門クモ形綱真正クモ目コガネグモ科に属するクモ。造網性のクモで、雌は日本最大で体長5センチメートル、脚(あし)を前後に伸ばすと15センチメートル以上になる。体の地色は黒く、腹部に黄色の2本の縦条が走る。触肢の基部は黄赤色。網は円網で大きく、直径1~2メートルに達する。吐噶喇(とから)列島以南、熱帯地方にかけて広く分布する。雄はきわめて小さく褐色で体長1センチメートル足らず。雌雄の体長の差が大きいことでも有名である。

[八木沼健夫]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

小学館の図鑑NEO[新版]昆虫 「オオジョロウグモ」の解説

オオジョロウグモ
学名:Nephila pilipes

種名 / オオジョロウグモ
解説 / メスは、日本のクモ類の中で最大です。あみは長さ2mにもなることがあります。
目名科名 / クモ綱∥クモ目|ジョロウグモ科
体の大きさ / ♀30~50mm、♂10mm前後
分布 / 南西諸島
成虫出現期 / 6~10月

出典 小学館の図鑑NEO[新版]昆虫小学館の図鑑NEO[新版]昆虫について 情報

世界大百科事典(旧版)内のオオジョロウグモの言及

【クモ(蜘蛛)】より

…さらにナゲヤリコモリグモLycosa amentataやカナシミコモリグモL.lygubrisなどのように,雄が触肢を雌の面前で上下左右に手旗信号のようになんべんも繰り返しふり,そして雌の納得を得て初めて交尾態勢に入るのもいる。さらにまたオオジョロウグモNephila maculataのように,雄が雌の1/5しかないものでは,交尾のチャンスは雌が餌を食べているときしかない。そのために交尾期になると雌の周辺には,数匹の雄がある距離をおいて集まり,ひたすらその機会を待つ。…

【ジョロウグモ】より

…九州以南では成体で越冬するものもいる。ほかに日本でいちばん大きいクモといわれるオオジョロウグモN.maculataが南西諸島に生息している。【萱嶋 泉】。…

※「オオジョロウグモ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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