オケルマナイト(英語表記)åkermanite

改訂新版 世界大百科事典 「オケルマナイト」の意味・わかりやすい解説

オケルマナイト
åkermanite

メリライト黄長石)の一種で,化学組成Ca2MgSi2O7をもち,ゲーレナイトと固溶体を形成する鉱物正方晶系。短柱または板状結晶。無色,灰緑,褐色のガラス光沢。モース硬度5~6,比重2.944。塩酸によりゼラチン化する。Mgが四配位座を占める珍しいケイ酸塩鉱物で,温度700℃以下,圧力4kbar以下の領域で,モンティセライトとケイ灰石に分解する。天然にはまれで,接触変成岩や広域変成帯の斜長岩中の捕獲岩に産するが,日本では発見されていない。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

大臣政務官

各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...

大臣政務官の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android