20世紀西洋人名事典 「オスカーロイブ」の解説
オスカー ロイブ
Oscar Loew
1844.4.2 - 1941.1.26
ドイツの生理化学者。
元・東大農科大学農芸化学教授。
南独バイエルン州生まれ。
ミュンヘン大学のリービッヒやライプチヒ大学で化学や生理学を学び、渡米後、ミュンヘン大学で植物学研究に従事する。1893年招かれ、東京農林学校農芸化学教師となり、1897年帰国、渡米、ワシントン農務省でタバコ葉の新酵素を発見、カタラーゼと命名。1900年再び招かれ、東大農科大学農芸化学教授となり、’07年帰国、ミュンヘン大学植物学講師、’14年同大学医学部衛生学教授に就き、’26年ベルリン大学で研究に従事する。95歳までで500篇を越える論文を発表するが、中でもホルムアルデヒドからホルモースの生成、カルシウムの栄養上の価値を発見したことは著名である。わが国の優秀な農芸化学者の養成に努めた。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報