オゾニド

化学辞典 第2版 「オゾニド」の解説

オゾニド
オゾニド
ozonide

オゾン化物ともいう.アルケン類の二重結合求電子種であるオゾンが付加した化合物一般には,分解しやすい油状液体で爆発性がある.水との反応あるいは還元によって容易にアルデヒドケトンを生成する.この分解反応をオゾン分解といい,不飽和化合物の構造決定に利用される.アルキン類も同様に反応する.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

百科事典マイペディア 「オゾニド」の意味・わかりやすい解説

オゾニド

−C=C−の二重結合をもつ化合物にオゾンが1分子付加した不安定な化合物の総称。オゾン化合物とも。爆発性。水で分解するか,還元すると2分子のカルボニル化合物になるので,不飽和化合物の構造決定に用いられる。(図)

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世界大百科事典(旧版)内のオゾニドの言及

【オゾン】より

…エチレン結合をもつ不飽和有機化合物に作用させると,二重結合の部分にオゾン1分子が付加する。生成物をオゾニド(オゾン化物)という。これを還元剤の存在下で加水分解するとアルデヒドやケトンを生ずる。…

【オゾン化物】より

…オゾニドとも呼ばれる。(1)一般式MO3で表される,O3を含む無機化合物で,Mとしてはアルカリ金属イオンが知られている。…

※「オゾニド」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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