改訂新版 世界大百科事典 「オゾン化物」の意味・わかりやすい解説 オゾン化物 (オゾンかぶつ)ozonide オゾニドとも呼ばれる。(1)一般式MO3で表される,O3⁻を含む無機化合物で,M⁺としてはアルカリ金属イオンが知られている。(2)エチレン結合をもつ不飽和有機化合物にO3が付加して形成される,次のような構造をもつ化合物をいう。この化合物は一般に粘稠な液体で爆発性がある。水と反応すると分解しアルデヒドやケトンを生ずる(オゾン分解)。三重結合をもつ化合物では次に示すような結合をもつオゾニドが生成すると考えられている。 執筆者:大瀧 仁志 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by