オゾン層観測(読み)オゾンそうかんそく(その他表記)Observation of the Ozone layer

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「オゾン層観測」の意味・わかりやすい解説

オゾン層観測
オゾンそうかんそく
Observation of the Ozone layer

オゾン層成層圏にあるオゾン濃度の高い層のことで,高度 20km程度に最大濃度が観測される。絶対量としてはごく微量ながら,生物に有害な紫外線を吸収して地上の生態系を守っているといわれている。そのオゾン層をフロンガスが破壊するということがいわれて以来,オゾン層の観測が社会的に注目されている。観測方法としては,(1) 地上から太陽光に含まれる (オゾンを吸収する波長と吸収しない波長の) 2波長の紫外線の減衰量の差からオゾン濃度を測定するドブソン分光計,(2) オゾン濃度を化学的に測定する装置を搭載したラジオゾンデ (オゾンゾンデ) ,(3) レーザー・レーダによるオゾン濃度の鉛直分布の測定,(4) 人工衛星から太陽光に含まれる紫外線の反射量を測定する後方散乱紫外線 (BUV) 法 (TOMS:Total Ozone Mapping Spectrometerと呼ばれる) ,などがある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む