オランダ機(読み)オランダばた

改訂新版 世界大百科事典 「オランダ機」の意味・わかりやすい解説

オランダ機 (オランダばた)

幅がせまい織物(リボンテープなど)を多数,同時に作る機械で,カートライト織機発明より1世紀ほど前からあったといわれている。発明の場所,時期などは明らかでないが,オランダでは1620年ころ使用されており,イギリスでは,このタイプの織機をオランダ機Dutch engine loomと呼んでいた。1745年イギリスでこの織機に関する特許がとられ,60年には花模様入りのリボンを作る装置も考案された。通常の織機とは異なった経緯で発展したようである。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android