おりある

精選版 日本国語大辞典 「おりある」の意味・読み・例文・類語

おり‐あ・る

  1. 〘 自動詞 ラ行四段活用 〙 ( 「おいりある(御入有)」の変化した語。→おいりあるおりゃる )
  2. [ 一 ] 「いる」「来る」「行く」「ある」の意の敬語
    1. 「いる」「来る」「行く」の意の尊敬語。いらっしゃる。おいでになる。
      1. [初出の実例]「王天子のをりある所の上には五色の瑞雲があってををうぞ」(出典:玉塵抄(1563)一)
    2. 「ある」の意の尊敬語。おありなさる。もっていらっしゃる。
      1. [初出の実例]「文王の天下に美名のをりあることは」(出典:古活字本毛詩抄(17C前)一六)
  3. [ 二 ] 補助動詞として用いられる。「ある」の意の尊敬語。(で)いらっしゃる。おいでになる。
    1. [初出の実例]「人を見ては、大果報者と云て、寿命長遠にをりあらうずなんどと云て」(出典:史記抄(1477)一八)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android