オートストロボ(読み)おおとすとろほ,おーとすとろぼ

カメラマン写真用語辞典 「オートストロボ」の解説

オートストロボ

 自動調光ストロボとも言って、ストロボ側で閃光時間を自動的に調整して光量をコントロールし、それによって適正露出を得られるストロボ(厳密にはエレクトロニックフラッシュまたはスピードライトと呼ぶ方が正しい)。  オートストロボには大きく分けて、外光式とTTL式がある。外光式はストロボ本体に受光部があり、被写体や周囲で反射したストロボ光を測定し、適正露出になったら発光を停止させる仕組み。  TTL式オートストロボは、名前のとおりレンズを通った光をカメラ側の受光部で測り、適正露出になった瞬間にストロボ発光をストップさせる。つまりTTL露出計と同じような原理だから、外光式よりも精度が高い。ただし、カメラ専用のストロボを使わなくてはならない。いっぽう外光式ならどのカメラにも使えるため汎用性が高い。また、TTL式オートストロボには、ストロボ受光部で受けたデータのほかに露出計の受光部からのデータも光量制御に反映したり、レンズの距離情報なども制御に使って、背景の明るさや反射率に影響されない高度なシステムをそなえたタイプもある。

出典 カメラマンWebカメラマン写真用語辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のオートストロボの言及

【せん光放電灯(閃光放電灯)】より

…せん光時間が10分の数ミリ秒でシンクロ撮影に適し,光量はせん光電球並みで光色は自然昼光に近い。せん光放電灯と充放電装置を組み込んだものはオートストロボと呼ばれ,カメラと一体になったものも多い。【伊東 孝】。…

※「オートストロボ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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