御題目(読み)オダイモク

デジタル大辞泉 「御題目」の意味・読み・例文・類語

お‐だいもく【御題目】

題目3」の美化語
口にするだけで、実質の伴わない主張。「お題目を並べただけで終わる」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「御題目」の意味・読み・例文・類語

お‐だいもく【御題目】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( 「お」は接頭語 ) 日蓮宗で唱える「南無妙法蓮華経」の称。
    1. [初出の実例]「念仏多羅尼おだいもく一つごっちゃにしゃれかうべ」(出典:浄瑠璃・平家女護島(1719)四)
  3. 口先で唱えるだけで実質を伴わない主張。
    1. [初出の実例]「新体制のお題目は一体何のためにあれほど喧しく称へられたのであらうか」(出典:文化と政治(1941)〈津久井龍雄〉政治について)

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世界大百科事典(旧版)内の御題目の言及

【題目】より

…一般的には書物などの標題や題号を意味するが,日蓮系では,〈妙法蓮華経〉の5字や〈南無妙法蓮華経〉の7字を題目,お題目と称し,これを唱えること,すなわち唱題を信行の中心に据える。日蓮は,〈妙法蓮華経〉という題目は単なる題号ではなく,釈尊の説いた法華経の功徳が凝集していて,これを受持し唱えれば,釈尊のもつすべての功徳が譲り与えられるとして,これを本門の題目と称し,本門の本尊,本門の戒壇とともにその教義の中心に据えた。…

※「御題目」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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