普及版 字通 「カイ・おもう・いだく」の読み・字形・画数・意味
16画
[字訓] おもう・いだく
[説文解字]
[金文]
[字形] 会意
衣+(とう)。はなみだの落ちる形。死者の胸もとに(なみだ)するのは死者を懐念する意で、は懷(懐)の初文。〔説文〕八上に字を形声、「なり」とし、〔段注〕に(せん)の誤りとし、「盜竊(たうせつ)して物を(ふところ)にするなり」と解するが、死者を懐い悼む意の字である。
[訓義]
1. おもう、心におもう。
2. 心にいだく、いだく、ふところにする、つつむ。
3. 懷の初文、なつく。
[声系]
〔説文〕に声として懷・壞(壊)・など四字を収める。懷はの繁文とみてよく、金文に「受」「井(刑)」のような語がある。壞の〔説文〕古文に、土主に(なみだ)(涙)をそそぐ形のものがあるが、国が滅んで大去するとき、その社主にし、これを大壊して去ったのであろう。はそのような毀壊の礼を示す字とみられる。
[熟語]
玉▶・子▶
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報