ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カイラワーンのモスク」の意味・わかりやすい解説 カイラワーンのモスクMosque of Qayrawān 別称シディオクバ・モスク。チュニジアのカイラワーンにあるモスク。北アフリカにあるすべてのモスクの先駆をなす重要な遺構。 670年頃創建,以後数回の増改築を経て9世紀後半にほぼ現在の姿となった。初期イスラム時代のモスクの原則どおり,中庭に面して三方を回廊,正面を礼拝室としている。礼拝室の奥行が深く,奥のキブラ壁に沿った廊とミフラーブにいたる中央廊とが,T字形に広く高く造られている。このような構成は北アフリカのモスクに広く用いられた。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by