カインガン族(読み)カインガンぞく(その他表記)Caingang

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カインガン族」の意味・わかりやすい解説

カインガン族
カインガンぞく
Caingang

ブラジルのサンパウロ州以南の諸州やアルゼンチンの北西部のパラナ川ウルグアイ川の支流域に住む南部ジェー語系諸族に属する諸民族の総称。グアヤナー族,コロアド族,ブグレ族,ショクレン族,アウェイコマ族などが含まれる。アウェイコマ族が遊動的な狩猟採集をする以外は,定住的な農耕生業とする。狩猟動物はバク,野生のブタ鳥類で,弓矢により捕獲する。農耕は,焼畑で行う民族もあるが,主としてトウモロコシ,カボチャ,豆類を栽培する。父系的な半族をもつものもあれば,身体に塗られた色によって集団の区別をする民族もある。アニミズム的な観念があり,シャーマニズムが強い信仰となっている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android