日本大百科全書(ニッポニカ) 「カオジロムササビ」の意味・わかりやすい解説
カオジロムササビ
かおじろむささび / 顔白鼯鼠
red-and-white giant flying squirrel
[学] Petaurista alborufus
哺乳(ほにゅう)綱齧歯(げっし)目リス科の動物。東南アジアに産する大形のムササビの一種。前肢と後肢の間に飛膜をもつ。台湾、中国南部、アッサム、ミャンマー(ビルマ)、タイの森林にすむ。体長58センチメートル、尾長43センチメートル、後足8センチメートル。体色は背面が灰色がかった白と赤、腹面は淡く鈍い黄色で、のどにかけて白みを帯びるのが特徴である。目の周りに黒い縁どりがある。樹上生で高所の樹洞、ときに石灰石の岩の洞に巣をつくる。1産1子。
[今泉吉晴]