コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

飛膜 ヒマク

世界大百科事典 第2版の解説

ひまく【飛膜】

脊椎動物が飛翔(ひしよう)したり滑空するとき,広げて使う皮膚の膜で,ふつう前肢から後肢,さらに後肢から尾にかけて張られる。真の飛翔に役だつのはコウモリと絶滅した翼竜(プテラノドンなど)の飛膜flying membraneで,翼竜では前足の第4が長く伸び,そこから後肢にかけて膜が張られるが,コウモリでは前足の第2~第5指が長く伸び,それらの間,および第5指と後肢,さらに後肢と尾の間に膜が発達する。コウモリの飛膜は,薄い2層の皮膚からなるゴム状の膜で,その間には膜を縮める筋肉があり,使わないときは膜を小さく折りたたむことができる。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

大辞林 第三版の解説

ひまく【飛膜】

鳥類以外の滑空または飛行を行う陸生脊椎動物の、主として前肢・体側・後肢にわたって張られた膜。コウモリ・モモンガ・ムササビなどに見られる。翼膜。

出典|三省堂大辞林 第三版について | 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

飛膜
ひまく

鳥類を除く陸生脊椎(せきつい)動物にみられる、滑空あるいは飛行のために使われる膜状構造をいい、皮膚のひだとして発達した。滑空のための飛膜は哺乳(ほにゅう)類のムササビやモモンガ、ヒヨケザルなどにみられる。四肢と体側の間に皮膜があり、これで滑空し、尾によって方向を変えることもできる。コウモリの仲間の飛膜は、長く伸びた指骨と四肢、体側の間に張られていて、鳥の翼のように羽ばたいて飛ぶことができる。後肢と尾の間の膜が方向舵(だ)の働きをする。トビトカゲにも飛膜とよばれる構造が体側にあるが、これは体側に張り出した肋骨(ろっこつ)をつなぐ皮膚のひだであり、四肢とはつながっていない。[和田 勝]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について | 情報 凡例

飛膜の関連キーワードモモジロコウモリ(腿白蝙蝠)ムササビ(鼯鼠)アシナガコウモリオオアカムササビクロアカコウモリカオジロムササビフクロムササビフクロモモンガヤマコウモリウロコオリストビトカゲ鼯鼠・鼺鼠鼯鼠・野衾モモンガ相似器官皮翼類日避猿翼手類和田リス

今日のキーワード

所信表明演説

政府の長が施政に関する考え方を明らかにするために行う演説。日本の国会では、臨時国会や特別国会の冒頭に内閣総理大臣が衆議院および参議院の本会議場で行い、当面の問題を中心にその国会における内閣の方針を示す...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

飛膜の関連情報