かかぐる

精選版 日本国語大辞典 「かかぐる」の意味・読み・例文・類語

かかぐ・る

[1] 〘自ラ四〙 (普通、他の動詞と結合した形で用いられる)
① 手さぐりで、さがし求める。迷い、苦労して目的物を求める。たどる。→かかぐりつく
合巻・小脇差夢の蝶鮫(1823)「やや、此りゃ最う気息(いき)が、とかかぐりかかぐり」
② あるものにかかわりを持つ。ある場所から離れないようにする。その辺にいる。
③ 手などで強くとりつく。つかまる。すがる。
[2] 〘他ラ四〙 着物の袖をたくし上げる。腕まくりをする。
※玄武朱雀(1898)〈泉鏡花〉一「其目を返して半被(はっぴ)の袖をかかぐって、二の腕をぢっと見た」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「かかぐる」の意味・読み・例文・類語

かかぐ・る

[動ラ四]
手さぐりで探し求める。たどる。
「いとまだ夜深く暗かりければ、―・り出でむと思へども」〈大和・附二二〉
すがる。つかまる。
「柱より―・り下るる者あり」〈宇治拾遺・一〇〉
[補説]他の動詞と複合した形で用いられることが多い。

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