日本大百科全書(ニッポニカ) 「カシア油」の意味・わかりやすい解説 カシア油かしあゆcassia oil 精油の一つ。桂油(けいゆ)、桂皮油ともいう。中国南部に栽培されるカシア(クスノキ科)の樹皮を水蒸気蒸留すると収油率1.5%、小枝からは収油率0.2%、葉からは収油率0.54%で得ることができる。その主成分は桂皮アルデヒド(シンナミックアルデヒド)で含有率85~95%で、ほかは桂皮酸や酢酸シンナミルである。食品香料として重要であり、菓子、パン、飲料、ピクルス、チューインガムなどに広く用いられる。また、せっけん香料としても使用され、桂皮アルデヒドの原料として重要である。[佐藤菊正][参照項目] | 桂皮アルデヒド 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例 Sponserd by
世界大百科事典(旧版)内のカシア油の言及 【カシア】より …また漢方で薬用にする。カシアを蒸留してカシア油(桂皮油)を作り,薬用・香料に用いる。近縁種にスパイスとして用いられるものがいくつかあり,しばしば混同される。… ※「カシア油」について言及している用語解説の一部を掲載しています。 出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」 Sponserd by