コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

桂皮酸 ケイヒサン

大辞林 第三版の解説

けいひさん【桂皮酸】

不飽和の芳香族カルボン酸の一。無色針状結晶。肉桂などクスノキ科の植物芳香油やペルーバルサムなどに遊離状態またはエステルとして存在する。エステルとして香料・医薬品に用いる。化学式 C9H8O2 肉桂酸。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

桂皮酸
けいひさん
cinnamic acid

芳香族不飽和カルボン酸の一つ。ケイ皮酸とも記す。肉桂(にっけい)酸、(E)-3-フェニルプロペン酸、β(ベータ)-フェニルアクリル酸ともいう。カシア油、ペルーバルサムなどに遊離またはエステルの形で含まれている。C=C二重結合に関する配置の違いによりトランス形とシス形の2種の異性体が存在し、フェニル基C6H5とカルボキシ基(カルボキシル基)COOHが反対側にあるのがトランスtrans形で、同じ側にあるのがシスcis形であるが、天然には安定なトランス形のみ存在するので、普通、桂皮酸という場合にはトランス異性体をさす。弱い芳香をもつ無色の針状結晶で、エタノール(エチルアルコール)、エーテルによく溶ける。エステルとして香料や化粧品に使われる。工業的には、ベンズアルデヒドと無水酢酸の縮合(パーキン反応)により合成する。[廣田 穰]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

桂皮酸の関連キーワード桂皮酸(データノート)アントシアニンペルーバルサムフラボノイドクスノキ科感光性樹脂フェニルリグニンマツタケエステル感光材料

今日のキーワード

だまし面接

企業が面談や懇談会と称して就職活動中の学生を呼び出し、実質的には学生を選考する偽装面接のこと。2016年卒業の大学生に対する選考活動の開始時期を、従来の4月1日から8月1日以降へと後ろ倒しする主旨の「...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android