カタネ(その他表記)Katanē; Catana

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カタネ」の意味・わかりやすい解説

カタネ
Katanē; Catana

シチリア島東岸の古代ギリシアの都市。ラテン名カタナ。現カタニア。前 729年頃エトナ山の斜面南端にナクソスによって植民地として建設されたが,やがてシラクサ人によって支配された。ヒエロン1世はカタネ人をレオンチニに移し,エトナと改名してドーリア人傭兵を入れたが,前 461年には放逐され,旧名が復活した。前 263年以後ローマ領となって繁栄。たびたびの火災地震,特に 1169,1669,93年の災害のため古代の遺跡は少い。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android