改訂新版 世界大百科事典 「ヒエロン1世」の意味・わかりやすい解説
ヒエロン[1世]
Hierōn Ⅰ
生没年:?-前466
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…シチリアにおけるギリシア人の都市国家ではたび重なる諸地域からの植民による住民層の混在が進み,また,少数の有力貴族への土地所有の集中がみられたことから,貴族間の党争が繰り返された。さらに,北アフリカのカルタゴを筆頭とする外部勢力の脅威は僭主政の成立を促し,前5世紀前半のアクラガスにはテロンThērōn,シラクサにゲロンGelōn,ヒエロン1世らの僭主が出現した。彼らの指導下にあったギリシア人は,前480年のヒメラの戦でカルタゴ勢力を駆逐した。…
…市域の拡大(ネアポリスの建設)をはじめ,前480年には宿敵カルタゴをヒメラに破り,ギリシア世界で最強の国家となる。彼を継いだ弟のヒエロン1世は文芸を擁護し,アイスキュロス,ピンダロス,シモニデスらの文人を招請した。前5世紀後半にほぼシチリア全島と南イタリアの一部を勢力下に収めたシラクサは,ギリシア世界の盟主アテナイと衝突するまでになり,その壮烈な戦いはトゥキュディデスの作品にみごとに描かれている。…
※「ヒエロン1世」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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