かたひし

精選版 日本国語大辞典 「かたひし」の意味・読み・例文・類語

かた‐ひし

  1. 〘 名詞 〙 一方の端。片端。「から」「に」などを伴って、「はしから次々と、手当たり次第に」の意を表わす。
    1. [初出の実例]「近所はいひ合しやうに、将棋だをれと云ものにかたひしにたおるる事」(出典:浮世草子・傾城色三味線(1701)京)
    2. 「其笑ふ顔共(かおども)を、かたひしから張砕いて退けんと」(出典浮世草子鬼一法眼虎の巻(1733)三)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android