カタルニャ美術館(読み)カタルニャびじゅつかん(その他表記)Museu Nacional d'Art de Catalunya

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カタルニャ美術館」の意味・わかりやすい解説

カタルニャ美術館
カタルニャびじゅつかん
Museu Nacional d'Art de Catalunya

スペイン,バルセロナにある国立美術館。1775年開校の美術学校の収集品を基礎として,バルセロナ万国博覧会(1929)の際に建造された国立宮殿内に 1934年,カタルニャ美術館 Museu d'Art de Catalunyaとして開館。1990年,中世美術作品と近代美術館(1945設立)の 19~20世紀のコレクションなどを統合した国立美術館となる。タウルのサン・クレメンテ聖堂の『全能者キリスト』やサンタ・マリア聖堂の『聖母子』など,カタルニャ地方(→カタルニャ自治州)のロマネスク聖堂の壁画(→ロマネスク美術)を数多く館内に復元しているほか,ロマネスク・ゴシック期(→ゴシック美術)の祭壇画や祭壇彫刻,工芸品,エル・グレコ,ディエゴ・ベラスケス,フランシスコ・デ・スルバラン,ホセ・デ・リベラなどバロック期(→バロック美術)の絵画,スペイン陶器などを収蔵している。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android