エル(英語表記)L/l

デジタル大辞泉 「エル」の意味・読み・例文・類語

エル(L/l)

英語アルファベットの第12字。
〈L〉ローマ数字の50。
〈L〉《large》衣服のサイズのL判。→SM
〈L〉《left》左を表す記号。野球では左翼手を表す。⇔R
l〉《line》文の行や行数を表す記号。
l〉《〈フランスlitre体積の単位、リットルの記号。
〈L〉《literature文学部・文学科を示す記号。学生の襟章などに用いた。
〈L〉《low天気図で、低気圧を表す記号。→H10

エル(ell)

英国や米国で布の長さに用いる慣習的な単位。1エルは45インチで約1.14メートル。

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精選版 日本国語大辞典 「エル」の意味・読み・例文・類語

エル

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] L, l )
  2. 英語のアルファベットの第一二字。
  3. ( L ) ローマ数字の五〇。
  4. ( l ) 体積の単位、リットル([フランス語] litre)の記号。
  5. ( L ) 有機化学で、光学活性をもつ化合物の立体的構造を表わす記号。
  6. ( l ) 有機化学で、光学活性をもつ化合物の左旋性を示す記号。
  7. ( L ) 英語で、湖(lake)の略。
  8. ( L ) 英語で、左(left)の略。
  9. ( L ) 英語で、水平・水準・水平面(level)の略。
  10. ( L ) 鉄道車両の分類で、機関車を表わす記号。
  11. ( L ) ( [英語] large の頭文字から ) おもに衣料品について、大きさが大判であることを示す記号。
  12. ( L ) 英語で、文学(literature)の略。文学部・文学科の学生の襟章に記号として用いられる。
    1. [初出の実例]「襟に光ったL(エル)の字」(出典:青春(1905‐06)〈小栗風葉〉春)

エル

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] ell ) 昔のイギリス、またオランダの長さの単位。一エルは四五インチで、約一・一四三メートルに当たる。
    1. [初出の実例]「美石柱高さ七十二粤爾〈ヱル、度名曲尺二尺余〉」(出典:輿地誌略(1826)三)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「エル」の意味・わかりやすい解説

エル(女性週刊誌)
える
Elle

フランスで最初の女性週刊誌アシェット社から1945年11月21日号が創刊号として発刊された。初代編集長のエレーヌ・ゴルドン・ラザレフHélène Gordon-Lazareff(1909―88)の下で、女性モードや手芸、家事などの雑誌として広く知られ、また、若い女性のための総合雑誌としても高い評価を受け、固有の「エル・スタイル」をつくりだした。版元であるアシェット企業合併を受けて、1997年以降は巨大コングロマリット、ラギャルデール・グループLagardère Groupe傘下のアシェット・フィリパッキ・メディアが発行元となっている。また、1985年にアメリカ版、イギリス版を相次いで発刊して以来、1999年のトルコ版発刊までに37か国の国際版をもつに至っている。日本ではマガジンハウスの『アンアン』が提携誌として発行されたのち、1982年(昭和57)日本版『エル・ジャポン』も創刊された。89年(平成1)2月に一時廃刊となったが、同年7月タイム・アシェット・ジャパン社(99年11月よりアシェット婦人画報社)から創刊された。本国版の発行部数約22万部(1998)。

[矢野浩三郎]


エル(古代西セム人の主神)
える
El

東地中海岸に住んでいた古代西セム人の主神。とりわけ北シリアの古代都市ウガリトの主神として名高く、ウガリト出土文書にしばしば登場するほか、ユダヤ教イスラム教にもその名残(なごり)が認められ、語源的にはユダヤ教の神エローヒーム(ヤーウェ神の別称)、イスラム教の神アッラーフ(アラー)と同系統である。また、エルはセム語で上方を意味する語と関係づけられ、しばしば「上方の神、天神」と解釈されているが、力強さを意味する子音語根から出たとする説もある。

矢島文夫

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「エル」の意味・わかりやすい解説

エル
El

セム語において神をさす最古の語。ウガリト語のテキストでは「被造物の造物主」とか,「神々の神」と呼ばれ最高神であることを示している。ヘブライ語では神をさす普通名詞だがエロヒムほど一般的ではなく用法に区別がある。

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デジタル大辞泉プラス 「エル」の解説

エル

《elle》フランスのファッションブランド、イヴ・サンローランのフレグランス。2007年発表。フランス語で「彼女」の意。調香師、オリヴィエ・クレスプとジャック・キャバリエの共作。

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世界大百科事典(旧版)内のエルの言及

【度量衡】より

…ここに(イ)の考えの代表的な例が見られる。そしてこれがラテン名クビトゥムcubitum(ひじの意)を経て近代ヨーロッパの〈度〉の一系統に引きつがれ(イギリスのキュービットcubit,約46cm),また,その2倍に相当する単位(イギリスのエルell,ドイツのエルレElleなど),そのまた2倍に相当する単位(これは,左右に広げた両手の先の間隔に相当するものとも解され,その例は,中国・日本の尋,イギリスのファゾムfathom,ドイツのクラフテルKlafter,フランスのブラッスbrasseなどに見られる)をもたらした。ただし長年月の間には取違えも生じた模様で,イタリアのブラッチオbraccio,オランダのエルelなどは,本来の腕の長さとも,その2倍または4倍とも解されて,混乱をひきおこした。…

※「エル」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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