普及版 字通 「カツ・くさび」の読み・字形・画数・意味
13画
[字訓] くさび
[説文解字]
[字形] 象形
車軸の端にくさびを施した形。〔説文〕五下に「車の軸(じくたん)の鍵なり。兩相ひ背く」とあり、その形に象る。上部の、下部のがそのくさびでとめた形である。〔詩、風、泉水〕に「載(すなは)ち脂さしさし 車を(めぐ)らして言(ここ)に(ゆ)く」とあり、脂をさして運行に便した。〔説文〕に字形を「舛(せん)に從ひ、の省聲なり。は古(せつ)の字なり」とするが、声義ともに関係はなく、字は車の象形である。字はまた(轄)・に作り、ともに形声。
[訓義]
1. くさび、車のくさび。くさびする。
[古辞書の訓]
〔字鏡集〕 カモ・クルマノカモ・ヒク
[下接語]
廻・管・金・施・脂・車・設・脱・投・扶・副・輪・聯
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報