20世紀西洋人名事典 「カットナーソロモン」の解説
カットナー ソロモン
Cutner Solomon
1902.8.9 -
英国のピアノ奏者。
ロンドン生まれ。
4歳でピアノを習い、クララ・シューマンの弟子マチルデ・ヴェルンに師事し、8歳でチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番を弾いてデビューし、神童ともてはやされ、バートーヴェンのピアノ協奏曲第3番やリストの「ハンガリー狂詩曲」を演奏し天才ぶりを発揮するが、14歳の時活動を中止し、ラムシスキー教授に師事する。1921年カムバックし、英国をはじめ世界各地を演奏旅行し、国際的名ピアニストとして活躍するが、’56年病気のため引退する。力強く曖昧なところがなく、リズムの軽快さや粒のそろった正確なタッチは有名である。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報