カッラス(読み)かっらす(その他表記)Aino Julia Maria Kallas

日本大百科全書(ニッポニカ) 「カッラス」の意味・わかりやすい解説

カッラス
かっらす
Aino Julia Maria Kallas
(1878―1956)

フィンランド作家。民俗学者ユリウス・クローンJulius Krohn(1835―1888)の娘でエストニアの民俗学者と結婚。伝説、古記録にみられる様式と、変身エクスタシーモチーフを用いて、人間の魔性を描いた、ミステリー風の心理小説を残した。『レイギの牧師』(1926)、『狼(おおかみ)の花嫁』(1928)が代表作で、イギリスの作家ゴールズワージーの賞賛を得た。

[高橋静男]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カッラス」の意味・わかりやすい解説

カッラス
Kallas, Aino

[生]1878
[没]1956
フィンランドの女流作家印象主義心理主義中間に位置する。主著『レイギの牧師』 Reigin pappi (1926) ,『狼花嫁』 Sudenmorsian (28) など。

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