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変身 へんしん Die Verwandlung

9件 の用語解説(変身の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

変身
へんしん
Die Verwandlung

ユダヤ系のドイツ語作家 F.カフカ中編小説。 1915年刊。作者の生前に刊行された数少い作品の一つ。セールスマンのグレゴール・ザムザがある朝,毒虫に変身,家族にも見放されて死亡するまでを即物的に描き,絶望的な世界に閉じ込められた小市民の生活を象徴化している。

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デジタル大辞泉の解説

へん‐しん【変身】

[名](スル)他のものに姿を変えること。別の姿・ようすになること。「人間が鬼に―する話」「ダイエットに励んでスリムに―する」
[補説]書名別項。→変身

へんしん【変身】[書名]

《原題、〈ドイツ〉Die Verwandlungカフカの小説。1915年刊。巨大な毒虫に変身した主人公の悲劇を通して、現代人の孤独と不安を描く。
西東三鬼の句集。著者没後の昭和37年(1962)に刊行され、同年第2回俳人協会賞受賞。
篠田節子長編小説。平成4年(1992)刊行。バイオリニストを主人公とするミステリー。平成17年(2005)の文庫化にあたり、改稿の上「マエストロ」に改題。

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デジタル大辞泉プラスの解説

変身

2005年公開の日本映画東野圭吾の同名小説の映画化。監督:佐野智樹。出演:玉木宏、蒼井優、佐田真由美山下徹大松田悟志ほか。

変身

東野圭吾の長編推理小説。1991年刊行。2005年、玉木宏主演で映画化。

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世界大百科事典 第2版の解説

へんしん【変身 Die Verwandlung】

カフカの最も有名な作品。中編小説。1912年11月から12月にかけて執筆,15年に発表されたが,第2次大戦後に至って,全世界の芸術に衝撃的な影響を与えることになった。 〈ある朝グレーゴル・ザムザが,不安な夢から目覚めてみると,彼は自分がベッドの中で,大きな毒虫に変わっているのに気がついた。……夢ではなかった〉と始まるこの小説は,巨大な甲虫に変身した布地のセールスマン,グレーゴルの内面的な独白を書きつづる一方,彼の変身によって経済的な支柱を失ったザムザ一家の,この甲虫への対応の変化を物語っていく。

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大辞林 第三版の解説

へんしん【変身】

( 名 ) スル
姿を他のものに変えること。 「華麗に-する」
変化へんげの身。化け物。また、その神通力。 「頼政が矢先に当たれば-失せて/謡曲・鵺」

へんしん【変身】

カフカの小説。1915年刊。大きな毒虫に変身した青年グルゴール=ザムザの物語。日常生活の裏にひそむ人間の疎外・断絶をユーモラスかつグロテスクに描く。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

変身
へんしん
Die Verwandlung

ドイツ語作家カフカ短編小説。1915年発表。セールスマンのグレーゴル・ザムザは、朝、重苦しい夢から覚めると、自分が途方もない毒虫に変わっているのに気がつく。出張する予定のグレーゴルは焦るが、部屋から出てこない息子グレーゴルを心配する父、母、妹と、事情を調べにきた支配人の前に現れて、大混乱が起きる。一家を支える息子の不幸で、家族は非常な苦境に陥る。妹は献身的に毒虫の世話をするが、その怪奇な姿は家族の恐怖を呼び起こし、父からは重傷を負わされる。父、妹は勤めに出て、母は内職し、3人の下宿人を置くようになるが、毒虫を見た下宿人は家を出ると宣言し、妹はグレーゴルに怒りを爆発させる。しかし翌朝毒虫は死に、一家は喜々として郊外へ散歩に出ていく。不思議な変身について、さまざまな解釈が行われたが、現代の職業生活、家庭生活について、その非人間的な面が残酷なまでに直視されている。[城山良彦]
『『変身』(高橋義孝訳・新潮文庫/山下肇訳・岩波文庫/中井正文訳・角川文庫)』

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世界大百科事典内の変身の言及

【装身具】より

…たとえばアフリカのマサイ族の既婚女性は,皮のスカート以外何も身にまとっていないが,既婚者の印であるシンチュウ製の耳飾をつけずに夫や他人の前に出ることはきわめて恥ずかしいこととされている。 装飾本能や宗教的動機は,装身具を身につけることによって,いわば〈変身〉をねらった自己異化行為といえる。代表的な装身である化粧は,いみじくも粧(よそお)って化けると書く。…

【覆面】より

…また,漁師,猟師,鑪師(たたらし)などの職業に従事する者も,作業上の必要から覆面をした。しかし,こうした実用的な目的以外にも,覆面は変身や変装の呪具として信仰的な意味も有していた。変装手段として笠,頭巾,ふろしき,手ぬぐい,仮面などを用いての覆面は,おしろいや灰墨を塗る化粧も含めて,物忌(ものいみ)の状態にあることのしるしであり,また異界との交通や復活再生し新たな人格を獲得する際にも必要なものであった。…

【カフカ】より

… 12年8月フェリーツェ・バウアーFelice Bauerに出あい,老いた父親に突然溺死の刑を宣告される短編《判決》を9月の一夜に書きあげて,独自の文学世界への突破口を開いた。若い布地販売員グレゴールが巨大な虫に変身し,しだいに家族にうとまれて死ぬ著名な作品《変身》も同年末に完成,カール少年のアメリカ放浪記,長編《アメリカ》も書きすすめられたが,書くことと結婚への願望は両立し得ず,フェリーツェとは以後の5年間に2度婚約と解消をくりかえし,大部の手紙が残された。こうした懊悩を基底にして14年には《審判Der Prozess》の大部分が執筆され,短編《流刑地にて》も完成。…

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