カバーガラス(読み)かばーがらす(その他表記)cover glass

翻訳|cover glass

日本大百科全書(ニッポニカ) 「カバーガラス」の意味・わかりやすい解説

カバーガラス
かばーがらす
cover glass

腕時計携帯端末など、機器の保護を目的として機器の表面に設置されるガラス。高強度であること、耐摩耗性に優れることが要求されることから、サファイアガラス化学強化ガラスが用いられることが多い。時計に用いられるカバーガラスにはサファイアガラスが用いられるが、サファイアガラスは単結晶アルミナであり、実際はガラスではない。化学強化ガラスは物理強化ガラスと異なり、比較的薄いガラスの強化に用いることができるため、小型携帯端末のタッチパネルに用いられるカバーガラスには、化学強化ガラスが用いられる。顕微鏡観察の際に、試料をのせたスライドガラスの上にのせる厚さ200マイクロメートル程度の薄いガラス板も、同様にカバーガラスとよばれる。

[伊藤節郎]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カバーガラス」の意味・わかりやすい解説

カバーガラス
cover glass

顕微鏡での観察 (鏡検) のため,試料にかぶせる薄い (0.1~0.2mm) ガラス片。 18× 18mm,24× 32mm,丸型など,いくつかの規格がある。カバーグラスともいう。

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