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腕時計 うでどけい wristwatch

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

腕時計
うでどけい
wristwatch

個人用携帯時計として最も多く使われる。小型であるだけに調速,脱進,伝達などの機構が非常に精密で,機械式では特に調速機の周期の正確さが要求される一種の精密機械である。動力はぜんまいで,腕の運動により回転おもり (ロータ) がふれてぜんまいを巻く自動巻き時計が多い。

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デジタル大辞泉の解説

うで‐どけい【腕時計】

革・金属などのバンドで手首に巻いて携帯する時計。リストウオッチ。

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百科事典マイペディアの解説

腕時計【うでどけい】

懐中時計がさらに小型化,高精度化したもの。19世紀初めから少数製作されたが,工業的には20世紀にはいってから本格的な製造が始まった。精度向上の要因は工作技術の進歩,温度による伸び縮みがほとんどない合金,エリンバーの発明で歩度の温度誤差が小さくなったことなどである。
→関連項目時計

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大辞林 第三版の解説

うでどけい【腕時計】

手首につける小型の時計。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

腕時計
うでどけい
wrist watch

手首につけて携帯する時計をいう。18世紀末から女性たちによって腕につけられ始めた。当初は装身具の一種としてとらえられており、実用性は二次的な存在であった。腕時計発展の歴史で特筆される出来事は、19世紀後半、アメリカ合衆国において、奴隷制農業の維持を主張する南部諸州と、産業社会構築を重視する北部との間に南北戦争が起きた際、軍隊行動における時間の正確さを重視した北軍が士官・兵士に時計を持たせ、緻密(ちみつ)な作戦活動によって勝利したことである。このときはおもに懐中時計が主流であったが、腕時計の使用性の良さが認められ、20世紀初めに実用時計として懐中時計以上に普及が進んだ経緯がある。
 1924年イギリス人ハーウッドJohn Harwood(1893―1964)が、腕の動きで時計につけた回転おもりを動かしてぜんまいを巻く自動巻き時計の特許を得て製造を始めた。その後、日付・曜日、クロノグラフ(ストップウォッチ機能)、目覚し、夜光表示などの機能と、防水性・耐衝撃性などが付加されて、実用性、耐久度が大いに向上した。さらに時間精度向上を目標に電池式腕時計が開発された。まず、てんぷ式腕時計(てんぷとよばれる調速の役割を担う部品が組み込まれた時計)については、接点式電気駆動腕時計が、1957年にハミルトン(アメリカ)から、1958年にリップ(フランス)からそれぞれ発売された。1960年には、てんぷを用いない音叉(おんさ)式腕時計がブロバ(アメリカ)から発売された。その精度はてんぷ式を超えるものであった。1966年(昭和41)にはシチズン(日本)、エボーシュ(スイス)から無接点のてんぷ式電子腕時計が発売された。さらに1969年にはセイコー(日本)から指針表示(アナログ)水晶腕時計が発売され、水晶ウォッチ時代を拓いた。これに併行して1972年、デジタル表示の全電子水晶ウォッチがアメリカ中心に開発され、同年、発光ダイオード(LED)表示の数字表示デジタルウォッチがハミルトンから、液晶表示(LCD)のものがオプテル、マイクロマ(ともにアメリカ)などから発売された。また、1999年(平成11)にはセイコーから「スプリングドライブ」式の腕時計が発売された。スプリングドライブ式腕時計は、機械式と水晶式の長所をあわせもっており、調速に水晶時計と同じ水晶振動子、動力に機械時計と同じぜんまいを使用している。ぜんまいの力によって針を動かし、その運針は連続的に動くスイープ運針である。同時に小型発電調速機で発電し、その電力によって電子回路を駆動させ、水晶振動子により発電調速機の速度制御を行っている。このぜんまい駆動ウォッチは一次電池、二次電池を必要とせず、水晶時計と同等の時間精度を実現している。
 腕時計の歴史はこのように新規性・装飾性の追求に始まり、まもなくその機能・利便性により、懐中時計にかわって携帯時計の主流となった。それ以後は精度のいっそうの向上がなされ、ぜんまいの手巻きから自動巻き、さらに電池駆動へと進歩し、時間精度は当初の機械時計の日差数分からクロノメーター規格で日差10秒以下を実現した。以降、急速な電子技術応用により、源振系をてんぷ方式から高精度の音叉式、水晶式へ改革し、時間精度は月差10秒レベルを保証する水晶ウォッチに到達した。この達成は、トランジスタの発明に基づくマイクロエレクトロニクスのCMOS(シーモス)(相補型金属酸化膜半導体)の発明と、その高集積回路(IC)の実現に負う。CMOSの特徴は、動作時以外に電力消費のないことで、その点がバイポーラトランジスタとの大きい違いであり、この発明以後、腕時計のマイクロプロセッサー(CPU)はCMOS構造になった。ウォッチと時間機能発揮にもっとも多用されている音叉型水晶振動子は、日本の研究者古賀逸策(いっさく)の開発である。[久保田浩司]
『世界の腕時計編集部編『腕時計大百科』(1993・グリーンアロー出版社) ▽長尾善夫・木村好孝著『戦後の国産腕時計』(1994・トンボ出版) ▽世界の腕時計編集部編『国産時計博物館』(1994・ワールドフォトプレス) ▽長尾善夫他著『国産腕時計』1~9、11、12巻(1996~2002・トンボ出版) ▽グッズプレス編集部編『THE SEIKO BOOK 時の革新者――セイコー腕時計の軌跡』(1999・徳間書店) ▽笠木恵司・並木浩一著『腕時計雑学ノート――文字盤の裏側にあるのはムーヴメントだけじゃない』(2000・ダイヤモンド社) ▽日本時計学会編・刊『マイクロメカトロニクス Vol.44 No.1、Vol.45 No.3、Vol.52 No.198、Vol.53 No.200』(2000、2001、2008、2009)』

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世界大百科事典内の腕時計の言及

【時計】より

…この場合,時とは時刻と時間の両方の意味をもっている。ふつうの置時計や腕時計の示す時分秒は時刻であり,ストップウォッチではかる時分秒は時間である。ストップウォッチではかれないような長い時間というものもあって,日数,月数,年数などの単位ではかる時間や,逆に原子や素粒子の研究者の対象になるようなナノ秒,ピコ秒などの微小時間の単位もある。…

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