最新 地学事典 「カリッチェ」の解説
カリッチェ
caliche
地表を覆う二次堆積物・皮殻で,乾燥地域に分布。可溶性のカルシウム塩,またCaCO3・MgCO3からなり,数cm〜3mの厚さで,砂利,砂,シルト,粘土を膏結している。カリーチ,カルクリート(calcrete)とも。まれに地下に形成される。石膏,塩化ナトリウム以外に硝酸塩,ヨウ素酸塩,過塩素酸塩,クロム酸塩を含む。チリからペルーにかけてのアタカマ砂漠では,19世紀に硝酸ナトリウム(チリ硝石)が火薬や肥料の原料として採掘された。現在ではカリッチェからヨウ素の生産が行われている。語源はスペイン語。炭酸塩堆積相で,海退期の地表露出による堆積の中断と侵食を示す指示物として重要。平均的組成としてCaCO3 79%のほかSiO2 12%や石膏が報告されている。
執筆者:渡辺 寧・川村 寿郎・井沢 英二
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

