最新 地学事典 「カルデラ形成噴火」の解説
カルデラけいせいふんか
カルデラ形成噴火
calderaforming eruption
多量のマグマが短時間にマグマ溜まりから流出しカルデラ陥没を生じる噴火。マグマが大規模な火砕流として地表に噴出する場合と,側方貫入により流出する場合がある。カルデラ形成噴火は苦鉄質から珪長質のマグマで知られているが,大規模なものは珪長質マグマによる場合が多く,その噴出量は数km3から1,000km3に及ぶ。側方貫入によるカルデラ形成は低粘性の苦鉄質マグマに特徴的。陥没カルデラの地形は比較的平坦なカルデラ床とそれを取り囲む急峻なカルデラ壁からなる。カルデラ床は陥没した旧地表が露出している場合もあれば,陥没に伴い噴出した火砕流堆積物や噴火後の堆積物で被覆されていることもある。カルデラ壁は陥没に伴う環状断層の断層崖で,カルデラ陥没中~陥没後の地すべりや崩落,侵食によりカルデラ壁は環状断層の位置よりも外側に移動する。
執筆者:下司 信夫
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

