化学辞典 第2版 「カルノシン」の解説
カルノシン
カルノシン
carnosine
Nα-β-alanyl-L-histidine.C9H14N4O3(226.23).ジペプチドの一つ,いろいろな動物の筋肉中に存在する.ガチョウ,ハトではアンセリンが,ヘビではオフィジンがかわりになっている.L-ヒスチジンとカルボベンゾキシβ-アラニンから合成できる.分解点246~250 ℃.+24.1°(水).生体中の役割は明確でないが,筋収縮,神経伝達,糖の代謝などに関与していると考えられる.強いpH緩衝性,抗酸化性,膜安定性を示す.[CAS 305-84-0]
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報