L-ヒスチジン(読み)ヒスチジン

化学辞典 第2版 「L-ヒスチジン」の解説

L-ヒスチジン
ヒスチジン
L-histidine

(S)-α-amino-1H-imidazol-4-propionic acid.C6H9N3O2(155.15).略記号HisまたはH.塩基性α-アミノ酸の一つ.タンパク質構成アミノ酸として,また遊離の状態で自然界に広く分布している.発酵法または動物タンパク質の加水分解で得られる.針状または板状結晶.分解点287 ℃.-39.74°(水).pK1 1.82,pK2 6.00,pK3 9.17.pI7.59(25 ℃).水に可溶,エタノールに難溶.幼児およびネズミ生育必須であるが,成人には必須ではない.薄い苦味があり,潰瘍治療薬として用いられる.[CAS 71-00-1]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

部分連合

与野党が協議して、政策ごとに野党が特定の法案成立などで協力すること。パーシャル連合。[補説]閣僚は出さないが与党としてふるまう閣外協力より、与党への協力度は低い。...

部分連合の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android