カルバペネム耐性菌(読み)かるばぺねむたいせいきん(その他表記)carbapenem-resistant bacteria

知恵蔵mini 「カルバペネム耐性菌」の解説

カルバペネム耐性菌

カルバペネム耐性腸内細菌(CRE)をはじめカルバペネム耐性肺炎桿菌など、カルバペネム系抗生物質に耐性を持つ細菌類のこと。カルバペネム系抗生物質は多くの細菌に対して効果がある「最強の抗生物質」と言われ広く用いられてきたが、濫用によりこの抗生物質が効かない「カルバペネム耐性菌」が増えている。2013年3月、米国疾病対策センターは12年上半期だけで、全米約200の医療機関でCREの感染者が確認され、血流感染した患者致死率は40~50パーセントに達するとの結果を発表した。米国だけでなく、欧州からインドやトルコほかアジア・中東諸国でカルバペネム耐性菌が確認されている。

(2013-7-1)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

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