カルバペネム耐性菌(読み)かるばぺねむたいせいきん(その他表記)carbapenem-resistant bacteria

知恵蔵mini 「カルバペネム耐性菌」の解説

カルバペネム耐性菌

カルバペネム耐性腸内細菌(CRE)をはじめカルバペネム耐性肺炎桿菌など、カルバペネム系抗生物質に耐性を持つ細菌類のこと。カルバペネム系抗生物質は多くの細菌に対して効果がある「最強の抗生物質」と言われ広く用いられてきたが、濫用によりこの抗生物質が効かない「カルバペネム耐性菌」が増えている。2013年3月、米国疾病対策センターは12年上半期だけで、全米約200の医療機関でCREの感染者が確認され、血流感染した患者致死率は40~50パーセントに達するとの結果を発表した。米国だけでなく、欧州からインドやトルコほかアジア・中東諸国でカルバペネム耐性菌が確認されている。

(2013-7-1)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む