カルバマゼピン(その他表記)carbamazepin

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カルバマゼピン」の意味・わかりやすい解説

カルバマゼピン
carbamazepin

精神運動発作に有効な抗てんかん薬化学構造的にも薬理学的にも三環系抗うつ剤,特に塩酸オピプラモールに類似する。臨床的には三叉神経痛やこれに関連した神経痛,難治性のしゃっくりにも有効であるが,作用機序は明らかでない。副作用として骨髄機能抑制 (再生不良性貧血,白血球減少症血小板減少性紫斑病などが起る) ,黄疸,循環器系障害 (高血圧を伴う乏尿,左心室不全,循環虚脱) ,アレルギー嘔吐などがあるが,非常に有用な薬物である。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android