カルビルアミン反応(読み)カルビルアミンハンノウ

化学辞典 第2版 「カルビルアミン反応」の解説

カルビルアミン反応
カルビルアミンハンノウ
carbylamine reaction

イソニトリルの合成法および第一級アミン検出法.アルコール性水酸化アルカリ中で,第一級アミンをクロロホルムと加熱すると,イソニトリルを生成する.

   C2H5NH2 + CHCl3 + 3NaOH →

C2H5NC + 3NaCl + 3H2O   

第二級および,第三級アミンとは反応せず,イソニトリルの強い悪臭により第一級アミンを検出する.A.W. Hofmann(ホフマン)によって発見された,イソニトリルの合成法としても有名である.裁判化学において,クロロホルム,クロラール,ブロマール,ブロモホルムヨードホルム四塩化炭素などの検出法に用いられ,第一級アミンに変換可能なニトロベンゼンの検出にも用いられる.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む