20世紀西洋人名事典 「カワーム・アル・S.」の解説
カワーム・アル・S.
al-Saltaneh Qawãm
1847 - 1960
イランの政治家。
元・イラン首相。
第一次世界大戦直後からイラン政界に登場。1921年首相の時、ホラーサーンの地方反乱を壊滅させ、ギーラーン革命政権を一掃。のちの’42〜’43年および’46〜’47年にも、首相に任ぜられる。第二次大戦中、米国軍事顧問を招き、イラン軍・警察を訓練し、米国人財務長官を任命するなど、親米的な政治を行う。’45〜’46年の米ソ冷戦下、イラン代表としてソ連の外交圧力を巧みにかわす。’52年7月モサッデクにかわり、一時首相に任ぜられるが、4日後反対デモの激化により辞任。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報