カントルーブ(読み)かんとるーぶ(その他表記)Marie-Joseph Canteloube (de Calaret)

日本大百科全書(ニッポニカ) 「カントルーブ」の意味・わかりやすい解説

カントルーブ
かんとるーぶ
Marie-Joseph Canteloube (de Calaret)
(1879―1957)

フランス作曲家、民俗学研究家。オーベルニュ地方出身の家に生まれ、1901年からスコラ・カントルムダンディに作曲を学ぶ。師のかかわったフランス国民音楽運動に共感して民謡収集編曲に力を注いだ。その成果のおもなものは『オーベルニュの歌』5巻(1923~30)、『フランス民謡精華集』4巻(1939~44)である。オペラ歌曲も残しているが、民謡研究の評価のほうがずっと高い。

[船山信子]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カントルーブ」の意味・わかりやすい解説

カントルーブ
Canteloube, Marie Joseph

[生]1879.10.21. アノネ
[没]1957.11.5. パリ
フランスの作曲家。 V.ダンディに作曲を学び,オペラ『農家』 (1926) で賞を得る。フランス民謡の収集にたずさわり,『フランス民謡選』 (4巻) を出版した。

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