20世紀西洋人名事典 「カールシュピッテラー」の解説
カール シュピッテラー
Carl Spitteler
1845.4.24 - 1924.12.29
スイスの詩人。
リースタール生まれ。
バイゼル大学で神学を学び、ロシアで家庭教師を数年間務め、この間、1881年処女作「プロメートイスとエピメートイス」を書く。帰国後は女学校教師を経て、「新チューリヒ新聞」文芸欄の編集者となる。妻が遺産を相続した後は、創作活動に専念。芸術家と市民の対立を意識し、美を求めるエリートとしての英雄的な人物を古典的な叙事詩に表現しようと試みた。過酷な運命を克服するギリシアの神々を描いた神話叙事詩「オリンピアの春」(1900〜06年)によって、’19年ノーベル文学賞を受賞し、ルツェルンにて死去。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報