20世紀西洋人名事典 「カール・A.ニールセン」の解説
カール・A. ニールセン
Carl August Nielsen
1865.6.9 - 1931.10.3
デンマークの作曲家,指揮者。
オーゼンセ近郊ネレ・リュネルセ生まれ。
コペンハーゲン音楽院で学んだ後、宮廷管弦楽団のヴァイオリン奏者となり、以後王立歌劇場楽長(1908年)、音楽協会指揮者(’15年)として活躍。また、作曲家としてはブラームスらの影響を受けたが、後には独自のポリフォニックな作風を確立し、時代を先取りする多調の傾向を示した。デンマークを代表する音楽家として国外でも認められ、作品はオペラ、交響曲、室内楽など幅広く、とくに「交響曲第4番不滅」(’16年)など6曲の交響曲が有名である。妻のアンネ・マリーは彫刻家で彼にちなむ作品も数多い。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報